03

自然災害

データによる予測で
対策を整え、
自然災害に対する
レジリエンスを強化。

グレーインフラで防ぐ時代から、グリーンインフラも活用してレジリエンスを強化する時代へ。100年に一度と言われる大雨や川の氾濫など、大規模な自然災害が毎年のように発生するなか、国や自治体、企業の自然災害との向き合い方が問い直されています。そして、その鍵を握るのがDXを活用したデータの見える化・分析による予測や対策です。

Point of DX 自然災害対応のDXに
必要なこととは

01

現状をデジタル・
データで把握する

気象衛星やドローン、IoTによる局所的で高精度なセンシング技術の発展、5Gによる通信高速化など、各種テクノロジーの発達により、様々なデータをリアルタイムで収集できる時代。対策の必要なエリアの詳細な情報を、デジタル・データとして蓄積することが、自然災害のレジリエンス強化への第一歩です。

02

世の中の各種データとの
組み合わせを考える

データが揃うと次は見える化・分析です。データは単体で扱うのではなく、世の中の多種多様なデータと組み合わせることで、様々な分析・予測が可能です。自治体や企業の中には、データは十分に揃っているものの、他データとの組み合わせや分析方法がわからず、BCP対策への着手が進んでいないことも多く、データをいかに活用するかが大変重要となります。

03

自然災害のレジリエンス
強化につなげる

DXを導入する際には、最終的にどのように現場に落としこみ、対策につなげるかまでを考慮することが重要です。
たとえば、収集したデータを防災に関する様々なオープンデータと組み合わせた上で分析し、その中から、それぞれの自治体に必要な情報だけを表示・見える化するにはGIS(地理情報システム)が有効です。さらに、その分析結果を用いて工場内の浸水の予測をシミュレーションしたい場合は、豪雨前の事前対策を検討するためのテンプレートを追加するなどが考えられます。

Point of Solution 自然災害のDXに必要なこととは

こんなお客様の悩みに...

自然災害に対するBCPは
何から始めればいい?

浸水想定エリアの事業所の
リスクを詳細に知りたい。

現在のレジリエンス対策が
十分なのか知りたい

DXといっても何から
始めればいいの?

レジリエンス対策予算を
確保したいが、
被害の想定が分からない。

Ad-Sol's Solution アドソル日進なら

災害対策に必要なデータの収集・活用のノウハウをテンプレート化

長年、GIS(地理情報システム)を活用した自治体向けの防災情報システムを数多く手がけ、災害対策に必要な各種データやノウハウを熟知、蓄積。有効に活用するための各種テンプレートと組み合わせることで、業界や企業ごとの細かなニーズにもスピーディーに対応できる仕組みを提供しています。

Case study ソリューション事例

CASE.1
ARサンドボックスを使って台風などの
浸水被害を事前に想定し、災害に強いまちづくりを

お客様:街づくりに関わる様々な
事業者、行政、住民

お客様の課題・要望

近年は、これまでになかった局所豪雨や大規模台風などの自然災害が多く発生するようになり、災害に強い街づくりが非常に重要となってきています。しかし、これまで国や自治体などが発表している防災マップだけでは、なかなか局所的な被害想定をすることは難しい現状です。

私たちの提案内容

標高データをもとに、実際の街の傾斜等をサンドマップで再現。
国や自治体が公表している災害時の浸水被害想定情報や、過去の災害情報、降雨予測情報、その他をGIS上で分析見える化し、サンドボックス上にARで投影することで、実際に豪雨が来た時の水の流れや、その被害情報を目で見てわかる形でシミュレーションすることが可能なシステムを提案。

ソリューションの効果

・実際の被害の状況を誰が見てもわかる形で再現。サンドボックス上の地形を変更するだけで、
その変化に応じた被害状況の確認ができるため、町の防波堤の設置や避難所の設置場所などの
計画を立てることが容易になり、未来の災害に強い街づくり計画を行うことが可能。

今後の展開

慶應義塾大学、街づくりに関わる様々な事業者、行政、住民と共に、SDGsの一環として産学官連携のもと、災害に強い安心安全、住みよいまちづくり、持続可能な社会の実現に向けてさらに活動を推進していきます。

CASE.2
移動電源車の最適配置で、
停電エリアの迅速な復旧実現へ

お客様:電力会社

お客様の課題・要望

有事の際の電源確保のために備えている移動電源車を最大限に有効活用できておらず、停電発生時などの一時的な電力の復旧にも時間を要するケースがあります。

私たちの提案内容

被害・停電エリアデータ、道路情報および災害時における利用不可エリア、電源移動車配備場所、車幅、供給電力量といったデータを用い、当社のGIS(地理情報システム)ソリューション 「SUNMAP」によりシミュレーションを実施。停電エリア内への移動電源車の配備にあたり、限られた台数で復旧エリアを最大化するための最適な配備計画をデザイン。
さらに、テリトリー分析機能を用いて、複数の電源移動車を複数の停電エリアで共有するためのシミュレーションを実施。

ソリューションの効果

・エリアごとの必要電力量や移動電源車の車幅、通行不可エリアを考慮することで、
最短手配・最適配置を実現し、一時復旧時間の短縮と復旧エリアの最大化が可能に。
・シミュレーションをもとにした電源移動車の最適配備計画を訓練に取り入れ、
「現場対応力の強化」へつなげることが可能です。