GISとBI

GISを有効活用しよう! ~技術編 GISとBI~

今回は、GISとBIの関係性についてお話をしていきたいと思います。

GIS(地理情報システム)が何かを知りたい方は、下記のページで詳しくご紹介しておりますのでそちらをご覧ください。

BIツールとは?

昨今GIS以外のサービスでもITの世界で地図を目にする機会が増えてきました。

「DX」、「データドリブン」などの取り組みにおいて、不可欠ともいえるのが、データの活用です。 その際によく使われるのがBI(Business Intelligence)ツールです。

データ分析やビジュアライゼーションのためのソフトウェアで、「Tableau」や「Power BI」などは皆様の企業にもあるのではないでしょうか?

タイトル画像

BIとは「分析」と「ビジュアライゼーション」を目的としたソフトウェアです。
テーブルのデータの集計をして、傾向を分析したり、グラフや表でわかりやすく伝えたりと、簡単に言ってしまえば表計算ソフトの高機能版といえば概ねイメージとしては近しいです。

BIツールと地図

昨今こうしたBIツールにおいても、地図による表現の機能を持つものが多数あります。

表やグラフといった表現方法の1つに地図が加わり、「Tableau」や「Power BI」をはじめとする多数のBIにおいて、EsriやMapboxの地図を利用することが可能になりました。

BIで地域別の人口や売り上げ状況を可視化するなど、もはや定番の地図表現ですので、皆様もご覧になられたことがあるかもしれません。

mapbox_MAP

提供:Tableau | mapbox

GISとBIの違いとは?

GISの大きな役割もBIと同様に「分析」と「ビジュアライゼーション」です。

そしてGISは地図データしか扱えないわけではなく、地図化せずに文字や数値だけのデータを扱うこともあります。
「分析」と「ビジュアライゼーション」という観点において、この両者はオーバーラップしています。

比較するBIとGISのソフトウェアにもよりますが、大まかに以下の様に違いを表せられます。

表・グラフ表現  GIS < BI
文字・数値データ分析  GIS < BI
地図表現  GIS > BI
地図(空間)分析  GIS > BI
扱うデータ量  GIS = BI

図にしますと、以下のようになります。

GISとBI、どちらを選ぶべき?

では、ユーザーはGISとBIツールのどちらを使えばよいのでしょうか?

例えばEsri社のリリースしているBIツール 「ArcGIS Insights | ESRIジャパン (esrij.com)」 などもありますし、BIツールに標準搭載されているGISを、より高度なものに置き換えるといったアプローチもあります。

「独自の地図データを搭載したい」、ビジュアライゼーションのみではなく商圏分析をはじめとする「空間的な分析を行いたい」など、GIS的な要素が強くなってきた場合は、GISを中心に据えた構成を検討する必要があります。
このあたり、両方の深い知見が必要となる要素であり、ご判断の難しいところかと思いますので、お困りの際にはぜひご相談ください。

ご参考:

いかがでしたでしょうか?
今回は、GISとBIの関係についてお話させていただきました。

今後もGISについて様々な角度からの切り口で有益な情報をお届けして参ります。
どうぞ楽しみにお待ちください!

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