「IoT時代のセキュリティ・フォーラム2016」 の開催概要を掲載しました

 「IoT時代のセキュリティ・フォーラム2016」~ここまで進んでいる! IoTセキュリティ最前線~ を10月21日(金)にイイノホールにて開催しました。

 基調講演では、「つながる工場」で有名な「西岡 靖之様(IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ)理事長、法政大学教授)」と、米国シリコンバレーにて、自動運転技術の最前線で、ご活躍の「岩井 明史様(デンソー・インターナショナル・アメリカ)」をお迎えし、ご講演をいただきました。

 また、米ウェブルート社、日本ヒューレット・パッカード社、米Lynx Software Technologies社、及び当社からは、先進的なセキュリティ対策の実例をご紹介いたしました。

 当日は、500名のお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。

開会あいさつ

お客様支援のため最新情報を発信

アドソル日進株式会社 代表取締役 上田 富三
ito2016-01.jpg IoT活用を活用し、業務の効率化、生産性の向上、コストダウンなどの実現に向けた取組が本格化している。一方、サイバー攻撃の脅威は高まっており、セキュリティ対策はますます重要性を増している。
 アドソル日進は、IoT機器向けの先進的なセキュリティソリューション:LynxSECUREの国内独占販売と、サービス提供を昨年からスタート。適用範囲や有効性の検討を、お客様とともに1年かけて行ってきた。車載機器や医療機器などの組込み製品、公共ネットワーク、社内オフィスネットワーク向けなどで、様々な成果が上がっている。
 今後もお客様のIoT時代のセキュリティ対策を全力でサポートする。そのための情報発信を積極的に行っていく。

キーノートスピーチ1

「モノからコトへ -プラットフォーム時代のメガトレンド-」

IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ)理事長
法政大学 デザイン工学部 教授 西岡 靖之 氏

ito2016-02安⼼・安全確保し⾃律的な連携へ
 国内の製造業が集まった「IVI」では、IoTでつながる⼯場のためのプラットフォームの基本設計からエコシステムの提供までを進めている。
 IoT普及には、安⼼・安全を確保する為のセキュリティ対策。その上で、トレーサビリティやライアビリティの実現へと進む。IoT時代の到来は、⾃律型の仕組みによりネットワーク効果が得られること、そして標準化されたIoT機器とプラットフォームで低価格化が必要。その上で、社内IoT化・外部IoT化。そして最終的には内部の外部化が進み、IoTを活⽤したモノづくりのサービス化が本格的に⾏われるようになる。

キーノートスピーチ2

「自動運転・IoT時代に向けた車載向け先進ソフトウェア研究の取り組み」

デンソー・インターナショナル・アメリカ Inc.
シリコンバレー・イノベーションセンター R&D ディレクター岩井 明史 氏

ito2016-03未来の⾞⾒据え技術開発を加速
 当社は、シリコンバレーで⾃動運転、コネク テッドカー、サイバーフィジカルシステム/IoTの3分野の研究を⾏う。
⾃動運転は 状況把握や安全⾛⾏判断が必要で、その実現に向け開発基盤を構築し評価・検証を⾏っている。
コネクテッドカーは、外部ネットワーク接続と、⾞載システムの安全性確保が 課題。ハイパーバイザー技術等を活⽤し、複数のOSを同時に稼働し、重要システムを 守る仕組みを開発している。
北⽶では、産学連携で膨⼤なデータをサイバー空間で処理し、課題解決等に活かすCPSの研究開発も盛ん。⽇本はCPS基盤技術とアプリケー ション実⽤化に向け産官学連携が必要になるだろう。

「IoTセキュリティの最新事例紹介
-車載/医療/ FA /金融/エッジサーバ分野への適用 -」

Lynx Software Technologies, Inc. CEO Gurjot Singh 氏
アドソル日進株式会社 セキュリティ・ソリューション推進部 中島 安啓 荒本 道隆

IoT時代のセキュリティは「隔離」と「遮断」がキーワード

ito2016-04 当社のLynxSECUREは、⼀つのハードウエア上に重要度別にドメインを設け、複数のゲストOSを隔離・遮断しながら動かせる仮想化プラットフォーム。
 OSを必要とせず、ハードウエア上で直接動作する。万⼀、マルウエアが侵⼊しても区画を超えた攻撃はできず、被害を最⼩限に抑えられる。
 ⽶国では、航空・防衛分野やFA、コネクテッドカー、医療、⾦融等幅広い領域で利⽤が進み、インターネットとの接続を想定していなかった組込み系・制御系システムのセキュリティ確保に⽋かせないテクノロジーだ。

セキュリティ・ライフサイクル全般でサポート

ito2016-05.jpg 当社は「LynxS ECURE」の⽇本総代理店。⽶サンノゼ・シリコンバレーにR&Dセンターを 開設し、万全のサポート体制を構築。⽶リンクス社と協⼒し迅速な対応をする。
 11⽉に発表した「セキュア・ボーグ」は、有害なファイルを無害化するシステム。LynxSECUREを使い、1台のパソコン上にアクセスエリア、無害化 エリア、ユーザーエリアを構築。
 各エリアは隔離され、ユーザーエリアは外部接続エリアの攻撃や、無害化エリアの異常に影響を受けず、安全を確保。未知のウイルスにも対応し、安⼼してメールの添付ファイル等を扱える。

「LynxSECURE」でIoTセキュリティを実現

ito2016-06.jpg 様々なシステムが繋がり、データをやり取りする利点は⼤きいが、個別ネットワークの接続は、セキュリティ上の懸念から⼀歩踏み込めない現実もある。
 IoTの実現に は、組込み領域、エンドポイント、エッジコンピューティング、ゲートウェイにて、安全性を担保する仕組みが必要。
LynxSECUREは、共有メモリーや メッセージ機能を⽤い外部とリアルタイムにデータの送受信が可能。装置制御の とインターネット接続を隔離しつつ、安全性を保ち、データ連携に必要な通信が可能。LynxSECUREの利点を⽣かしモデルを構築、検証・提案を図る。

「集中型IT/IoT企業のためのリアルタイムネットワーク
異常分析と閉域網セキュリティソリューション」

Webroot, Inc. VP, Strategic Partnerships, IoT John Sirianni 氏

閉域網でのリアルタイム・セキュリティ対策

ito2016-07 当社はサイバー脅威の情報を収集・蓄積し、脅威インテリジェンス「BrightCloud」として⽇々、10万種以上の新マルウエア等の最新情報をリアルタイムに提供。
 IoTを標的とした攻撃は増加傾向、海外では停電被害も発⽣し、⾃動⾞やスマート家電等への攻撃も懸念される。
 IoTセキュリティには主に3つのポイント(ゲートウェイプロテクション・ネットワークプロテクション・エンドポイントプロテクション)があり、更に閉域網のセキュリティ対策も必要だ。アドソル⽇進と新ソリューションを開発。閉域網内ファイルのマルウエアを即判定し、リアルタイム排除する。

「最新動向とIoTセキュリティ全体像
-エッジコンピューティング・セキュリティへの取り組み -」

日本ヒューレット・パッカード株式会社 セキュリティエバンジェリスト 増田 博史 氏

重要性が⾼まるエッジでの対応

ito2016-08 セキュリティ対策市場の規模は年間8兆円、被害額は年間40兆円。対策が急務だ。
 IoTではエンドポイントの安全性に課題がある。対策の鍵は、無数のエンドポイントを取纏め、安全にクラウドへ繋げるエッジコンピューティング。当社のHPE/EdgelineEL1000/EL4000はIoTの為に開発したプラットフォーム。
 IoT機器の制御・データの集積・分析をネットワークエッジで可能にする。複数のOSを隔離し稼働するハイパーバイザー技術等を活⽤する。
設計段階からセキュリティをスコープに、フルライフサイクルでトータルセキュリティモデルの構築が必要。